国家設定

メネストレル(ミニステリアリス)小公国
国名 メネストレル(ミニステリアリス)小公国
Principality of Menestrel(Ministerialis)
地域 セイルナシア
公用語 ルージェ語(メネストレル方言)
首都 リフルティルト
国歌 我が魂の指揮官
国教 パロンシュレイヒ教
国花 アネモネ(Anemone)
政治体制 制憲政治/世襲君主
元首 ユルシュール・サヴァラン=ド=ミニステリアリス女公
政府首班 シャルリーヌ・クローデル首相
基本通貨 メネストレルオーラム Menestrel Aurum/MAu
主要民族 ルージェ人90%以上 ノルト人及びエルテ人が僅かに居住


概要
国名
ルージェ語ではメネストレル、リルタニア語ではミニステリアリスと発音する。


国家元首
ユルシュール・サヴァラン=ド=メネストレル(ミニステリアリス)
Ursule savarin de Menestrel(Ministerialis)
サヴァラン家長女にしてメネストレル(ミニステリアリス)公。16歳。信頼を寄せる相手に身を委ねる純朴で素直な少女。
闊達な性格でもあり、議論することは嫌いではない。
サヴァラン家はリルバーン帝国でもかつて名の知られた思想家の一族であり、ルージェで貴族の地位を手に入れた。また途絶えたと言われるラックス系民族の末裔。
リルタニア復語運動を支持しているが、彼女自身はルージェ語のみしか話せず、積極性は窺えない。


地理
ルージェ王国南部に位置する小国家。面積はルージェ王国の10分の1程度。冷涼で、湿気の少ないさらっとした気候。
南の沿岸は暖流の影響で穏やかで比較的長いシーズンで海水浴が可能。


首都
リフルティルト Riffletilt
手狭となったクーニグンデに代わり、ルージェ・マルタン朝時代に最流行したバロック様式で統一的に設計された都市。名は設計者に由来している。
作者曰く『魂を震わせるような出来』とのこと。
リフルティルト城は堅牢さを備えつつ、最大限に芸術性を高めた宮殿であり、巨大な1枚張りのステンドガラスによる天蓋は見ものである。
地下街によって街のあらゆる公共施設は直結し、地下鉄による環状交通網が整備されている。


行政区画及び主要都市
メネストレル(ミニステリアリス)行政区 Menestrel(Ministerialis)
リフルティルト Riffletilt
首都の項を参照。
クーニグンデ Kunigunde
旧都。サヴァラン公爵初赴任地に建設された城郭都市。
峡谷の間にあるため、数10メートルの城壁に囲まれた中心市街は狭小な街路が入り組んでおり、居住性や交通の便は極めて悪かった。
都市としての老朽が可進んでおり、インナーシティー化によって非合法組織が居着いているため治安状況は最低水準。
ポルトヴィラネル Porto-villanelle
南部のヴィラネル湾に面し、貿易と漁業、シーレジャーが盛んな巨大ターミナルを持つ港湾都市
丘陵を背にしており、坂道や階段が多いことでも有名。この急こう配を利用したロードレースやマラソンも行われている。
ファランドール Farandole
イラティ Iraty


歴史
大航海時代のさなか、ハラウオン朝第一帝政リルバーンが植民地開発を行ったセイルナシアのヌーヴェル・リルタニアの一つがミニステリアリスであった。
当時ミニステリアリスでは他と比べて有力な資源は存在しなかったものの、レイリルに端を発する産業革命とともにルーラルツーリズム(都市と農村の交流)の風潮が広まり、牧歌的な自然を謳歌するこの地が魅力的な移住先となった。
その後、ルージェ・マーテル朝として一帯が独立する際に付随する形で編入された。地名もリルタニア語読みのミニステリアリスからルージェ語読みのメネストレルに変更され、徹底した言葉狩りが行われた。これ以降ルージェネレーション(ルージェ化世代)が台頭し、古くからのリルタニア伝統は逸失した。
ルージェでもいちレジオン(ルージェの行政区域単位)程度でしかない零細封土として長らく位置づけられたミニステリアリスだったが、デラマン朝末期に砂金が採掘できる事情が発覚し、名門貴族サヴァラン家が入植開発団を結成し、開拓事業を行った。
折しもマルタン朝が開始し、富国強兵政策に力を入れていたジャン1世ご治世であったこともあり、隣接するエルテメルカーン首長国の脅威に備えるため、周辺地域をまとめた領邦国家として統治するミニステリアリス公を叙されたアルテュール・サヴァランはルージェ王国との融通関係で兵器を購入し、私設軍を組織。
アリス・サヴァラン=ド=ミニステリアリスの代により、ルージェからの分離独立を果たし、完全な主権を確保した。以後も軍事・政治・経済における共同関係は維持されている。